疾患について
白内障について
白内障
人の目の中でレンズの働きをしている水晶体がにごってきて、視力が低下します。
ものがかすんで見えたり、二重に見えたり、眩しくて見えにくくなるなどの症状が現れます。 ごく初期の場合は点眼薬や内服薬で進行を遅らせることはできますが、治癒することはで
きません。 進行した白内障に対しては、濁った水晶体を取り除き、人工の水晶体を入れる手術を行います。最近では短時間の手術で、痛みもほとんどなく濁りを取り除くことが可能
です。
緑内障・NTGについて
緑内障
緑内障は眼の中の圧力(眼圧)が耐えられる限界よりも高くなり、視神経が傷つき、視野
(見える範囲)が次第に狭く なる病気です。傷ついた視神経は元には戻りませんので、早期発見・早期治療が重要です。 病気の進行を食い止めるため、眼圧を下げる治療を行います。 治療法としては薬物療法・レーザー治療や手術があります。 緑内障は、日本の失明原因の上位を占めており、初期は自覚症状に乏しい病気ですので早期発見・早期治療のために も定期的な検査をおすすめします。
NTG
NTGとは正常眼圧緑内障(Normal Tension Glaucoma)のことで、緑内障の一種です。視野が少しずつ欠けていく目の病気ですが、 欠けてしまった視野は元に戻すことができません。
しかも放置しておくと失明することもあります。現在、NTGにかかっていると推測される人のうち、その8~9割の方が治療を受けていません。 それは症状が気付きにくいからです。
NTGは眼圧が正常であるため、一般的な健康診断等では発見することが困難です。 40才を過ぎたら1年に1度は眼科専門医でNTG検査を受けましょう。
飛蚊症について
飛蚊症
眼の前に黒い点、虫や糸くずのようなもの、または薄い雲のようなものが飛んでいるように見える症状を飛蚊症といいます。 飛蚊症の大半は老化に伴うものや生理的な原因による
ものですが、浮遊物の数が増えたり、視力が落ちるようであれば、網膜剥離の初期症状の可能性がありますので早急に受診してください。
結膜下出血について
結膜下出血
結膜下出血とは、結膜下の小さい血管が破れ出血したもので、出血の程度は部分的な
軽度なものから、白目全体が真っ赤になるものまであります。 目がゴロゴロすることもあり
ますが、この血液が眼球に入ることはなく、視力の低下の心配もありません。
原因はさまざまですが、飲み過ぎや咳、便秘、嘔吐、目の疲れ、目のこすりすぎ等が原因で起こることもあります。 ほとんどの場合、1~2週間ほどで吸収され元通りの白目に戻りますが、全体的に真っ赤になっている場合は1ケ月ぐらいかかることもあります。
ひんぱんに繰り返す、痛みやかゆみを伴う、目やにが出る、発熱しているなどの症状がある場合には、治療が必要と考えられますので、必ず受診して下さい。
子供の視力・弱視について
こどもの視力
こどもの視力は生まれてから6歳ぐらいで
大人並みの視力になるまでだんだん成長していきます。
こどもの視力の発達には目を開けていろいろなものを見ることが必要不可欠です。
それによって目からの刺激を脳が正しく理解し、視力が成長していきます。
お子さんが以下のような状態の場合、視力の成長が遅れている可能性があります
ので、心当たりのある場合は眼科を受診しましょう。
●ものを見るとき頭を傾ける
●片目をよくつぶる
●左右の目の向きが違う
弱視について
弱視はメガネやコンタクトレンズで矯正しても視力が出ない状態のことをいいます。
弱視は原因によってよくなる場合とよくならない場合がありますが、子供の視力はおよそ6~8歳には完成しますので、
大きくなってから治療をしても十分な視力が得られないことがあります。
遠視とは遠くのものまで見えるという意味ではありません。
遠視は眼の焦点を合せる調節力が弱いため、遠くのものも近くのものもはっきりと見えない状態のことをいいます。
視力の成長する子供の時期に遠視を放置しておくと、視力が発達せずに、弱視や斜視の原因になります。
焦点が合わないままものを見るので、集中力がなくなったり、飽きっぽく、本が嫌いになったりします。
だからこそメガネによる矯正をできるだけ早めに行うことが大切なのです。
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